三浦半島の旅

3月18日(日)、私は特に計画もなく最寄り駅から列車へ飛び乗った。

私は小旅行をするときは必ず計画を立てるので、完全ノープランで旅をしたのは久しぶりだった。千葉行きの列車の中で、あそこへ行こうここへ行こうと思いを巡らせていた。蘇我へ着く直前、車掌から「新宿さざなみ」の乗換案内があった。よし、コレに乗ろう、と決めて私はホームへ降りた。

新宿さざなみ」は5両編成で、自由席もほぼ総て埋まるほどの盛況ぶり。高速バスに客を奪われ死に体だと思っていたが、さすがに土休日は需要があるようだ。だが其の客もあらかた君津で降りていった。マザー牧場への観光客だったのだろう。列車が海沿いを走り、いくつものトンネルを越えると、浜金谷に着く。

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浜金谷は小さな駅だが、千葉と三浦半島を結ぶ「東京湾フェリー」の発着点でもある。私は鋸山観光をしようか迷ったが、とりあえず金谷港まで歩いてみることにした。

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港へ着くと、ちょうど「しらはま丸」が入港。どうやら、千葉県のキャラクター「チーバくん」のラッピングがされたようで、岸壁にはチーバくんも登場。

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私は何度か、観光イベントでチーバくんを観ている。このように写真を撮ったことは何度かあるが、どうも千葉県の形に撮れない。いつも正面を向いているところしか撮れない。

そうこうしている間に出港時刻だ。どうやらチーバくんも乗り込むようで、フェリー乗り場は大行列。ココまで混んでいる東京湾フェリーは久々に観た。

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金谷港をでて、しばらく千葉県とはお別れ。船内では観光イベントが行われており、千葉県のご当地キャラたちが歩いたり、千葉・神奈川両県の観光パンフレットの配布が行われていた。

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中間地点で久里浜からやってきた「かなや丸」とすれ違う。以前は「くりはま丸」も運用されていたが、現在は引退している。

車窓から横須賀火力発電所が見えると、ほどなく久里浜港へ到着する。

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金谷港ではあまりよく見えなかったチーバくんラッピングも、こちらではじっくり見ることが出来る。このラッピングに寄って、千葉県の観光が活性化することを大いに期待したい。

久里浜港からは、バスで京急久里浜駅へ出る。京急久里浜からは、三崎方面を目指すことにした。

久里浜からは、「みさきまぐろきっぷ」を使用した。この切符には、三崎口駅までの往復券と京急バス(指定区間)のフリー乗車券、加盟店でのお食事券、入館券が付いている。乗るもよし、食べるもよし、観てもよしのお得な切符である。今日はこの切符使い、三浦半島を満喫することにした。

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私は三浦海岸で下車し、バスで三崎入りすることにした。ココまで乗ってきたブルースカイトレインを見送り、バス乗り場へ急いだ。三浦→三崎港のルートはマイナーなのか、混んではいたが満席になる程ではなかった。

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バスは三崎東岡に着く。三崎港まで行くバスもあるが、今回乗車したのは東岡止まりだった。まあ三崎港まで歩いて数分なので大差はない。

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三崎と言えばマグロ、である。まあだから「みさきまぐろきっぷ」なるものがある。ここで、切符の特典である昼食を取ることにした。

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今回は「三崎館本館」で昼食を取ることにした。入館の時、間違えて外用のサンダルで上がりそうになったのは内緒である。でてきた「マグロ切符膳」は、マグロの赤身、マグロの天ぷら、塩辛、味噌汁などたいへん豪華なものであった。コレがきっぷの料金だけで食べられるのだからすごい。

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食事を終え、次は城ヶ島へ向かうことにした。土休日ということだけあって、バス車内は通勤ラッシュ並みの混雑であった。バスが城ヶ島終点へと着くと、すぐにこいつがやってきた。

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京急電車をイメージした展望バス「けいきゅん号」である。三崎口城ヶ島の片道運行と、三浦半島を周遊するルートがあるようだ。みさきまぐろきっぷの特典として乗車可能だが、残念ながら城ヶ島三崎口の運行はないようだ。

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城ヶ島の海は好きだ。潮風とこの凸凹した地形が好きだ。

もっと長居したかったが、油壺マリンパークへ向かうので早めに撤収する。

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マリンパークへ来るのは数十年ぶりである。私が幼少の頃に来たらしいが、あまり記憶

がない。当日は戦隊モノのショーもやっていたため、子供たちが多く訪れていた。

一通り見学を終え、帰路につくことにする。マリンパークから三崎口ゆきのバスに乗ったが、油壺周辺で大渋滞に巻き込まれ、終点には30分遅れで到着した。

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本当は16時20分の東京湾フェリーに乗って帰ろうと思ったが、現在時刻は15時50分。間に合うはずもなく、1本遅い17時25分の便で帰ることにした。列車をホームで待っていると、あの列車がやってきた。

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京急×リラックマのラッピングトレインだった。どうやらコラボ企画があるようで、一部列車の車体と一部駅にリラックマのラッピングが施されている。私以外にも、カメラやスマホで撮っている人が結構居た。

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京急久里浜駅駅名標も、「京急リラッ久里浜」になっていた。この他、上大岡駅も「上ガオオ大岡」になっているとか。

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京浜急行バスにも、うっすらラッピングが施されていた。乗車した久里浜港ゆきは、残念ながらラッピング車ではなかった。

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久里浜港へ戻る頃には、だいぶ風が強くなっていた。欠航にならないかとヒヤヒヤしたが、なんとか運行してくれた。

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海上は大時化で、時折左右に船が激しく揺れた。揺れが苦手な私はビクビクしたが、40分ほどで金谷港へ着いた。

この後、私は蘇我経由で帰路についた。